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ピカチュリン 動体視力

ピカチュリンは、「ピカチュウ」をもじって、あるたんぱく質に付けられた名前です。ピカチュリンは、視覚の情報を脳へ効率よく伝えるために必要なたんぱく質。大阪バイオサイエンス研究所チームがマウスを使った実験で発見しました。ピカチュリンは、視細胞から脳へ信号を送る神経へのつなぎ目だけに存在するたんぱく質です。ピカチュリンは、動体視力の優劣に関係すると見られています。だから素早い動きが特徴の人気アニメ、ポケットモンスターのキャラクターであるピカチュウから名前がとられたとのこと。ポケモンといえば、「ギラティナと氷空(そら)の花束 シェイミ」が公開され、またまた人気ですが、ピカチュリンは新モンスターの名前でも、新キャラクターの名前でもありません。しかしこのピカチュリンは眼に関わる網膜色素変性症などの治療につながる可能性があるそうです。

ピカチュリンをもった遺伝子を壊したマウスでは、視覚の情報を脳へ効率よく伝える正常なつなぎ目が形成されず、そのため信号の伝達時間が約3倍かかるようになってしまいます。これにより眼球の反応も遅くなり速い動きに対応できなくなります。つまり動体視力にかかわっているらしいのです。研究者は「イチロー選手のように動体視力に優れた一流の運動選手は、ピカチュリンの働きに違いがあるのかもしれない」と話しています。

一方で最近、南カリフォルニア大学の研究者が視覚障害者の網膜に電極を埋め込んで電気信号を送ることで、長期間にわたって一定の視力を回復することに成功したと伝えられています。全盲の患者の網膜細胞の中にある健康なものに16個の微細な電極を接続し、カメラの画像信号を送ったところ、カップなどの対象物を識別できることが確認されました。めがねに小型カメラを取り付け、皮下に埋め込んだ大きさ4×5ミリのチップにワイヤレスで信号を送るという方法で実現したものです。電極を埋め込むことで視力を回復する実験は過去にも行われたことはありますが、これまでは、視力が回復したのは短時間に限られていました。今回の実験でも、回復した視力は限定的なものでしたが、電極数を増やすことなどで効果はさらに改善できるとのことで、実用化に期待がもたれています。SFの世界がいよいよ現実となる日は近いようです。

視力回復のためのレーシックという手術もかなり一般化してきましたし、一連の報道は、人間の身体が物理的な構造でなりたっていることを再認識させられるニュースです。また視力が衰えてきた人の場合眼球運動トレーニングを実施することでかなりの程度改善されることも良く知られています。物理的な改善は、確かに多くの方にとっての朗報ですが、普通に近視や遠視になっている人の場合には、食事や眼の運動も含めた生活改善の方が先決かもしれません。






Posted by saitaman at 21:18